家族支援事業えくぼ | 子どもの権利支援センターぱれっと
子どもを持つことは幸せなこと..。誰もがそう言います。
でも、実際には、「子どもが言うことを聞かない」「育て方がわからない」「話せる友だちがいない」など、大きな精神的ストレスになっている場合も少なくないのです。そんなストレスで心の中がいっぱいになってしまうと、つい子どもに言ってはならないことを言ってしまう・・・思わず手が出てしまう・・・。
そういうことは、実は誰にも起こることなのです。
I.家族再統合支援事業II(富山県委託事業)
家族再統合って何?
本来は、虐待により親子分離された家族を、再び一緒に生活できるようにしていくことを示していました。
ただ、最近は物理的な分離だけでなく、同居していても虐待により心が離れてしまっている、すれ違っているといった心理的分離状態から、コミュニケーションを復活させていくプロセスも、再統合と言われています。家族再統合とは、虐待の家庭の回復そのものであり、とても重要です。
民間で再統合支援事業をする目的は?
児童相談所などの公的機関が介入したケースでは、保護者との関係が難しくなり、介入した機関の支援を拒むことがあります。また、第3者である民間機関の方が相談しやすい、といった場合もあります。
「えくぼ」は、保護者の気持ちに寄り沿いながら、その家庭の問題を一緒に考えていきます。
ぱれっとは、富山県から家族再統合支援事業IIの委託を請け、平成18年度から児童虐待に関わる家族支援を行っています。
具体的に「 」って何をしてるの?
- 個別の保護者支援
- 保護者との定期的な面談や電話での支援をしています。
- 見守り機関調査
- 被虐待児を見守る機関(保育園や幼稚園、小中学校等)へ、定期的に対象児の近況確認の調査をしています。
- 保護者の集団での支援(ぐるーぷえくぼ)
- 強い育児不安や虐待の不安を抱えるお母さんたちのグループです。
心の中にたまった自分の気持ちを吐き出し、他の人の話を聴くことで、孤立感から解放される、お母さんが楽になるための場所。自助グループではなく、進行役が場の安全と安心を確保するためのルールを確認しながら進めていく「おしゃべり療法」です。
- ●児童相談所から紹介の方
- ●えくぼの支援が必要だと感じられた個人の方
- ●関係機関から紹介を受けた方
「 」ってどんな人たちが活動しているの?
家族支援事業部「チームえくぼ」・・・現在9名
●相談員(臨床心理士・社会福祉士・心理カウンセラー等)・・・6名
●コーディネーター・・・1名
●スーパーバイザー・・・2名
明橋大二(真生会富山病院心療内科部長)
二木克明(弁護士、保護司)
II.その他の家族支援事業
「 」はこんな活動もしています!
委託事業の他にも、民間ならではの特色を生かして、いろいろな場面での児童虐待防止活動をすすめています。
● 1.児童虐待防止活動
要保護児童対策地域協議会への参加
高岡市、射水市の協議会委員として活動
全国の虐待防止民間活動との連携
オレンジリボン運動の推進協力
● 2.親支援プログラム